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「オウンドメディアって本当に必要なの?」という声があまりに多いから、始めたのだと思います。

2021.01.4
By 大崎 博之

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写真:鬼頭望
Text by 大崎博之


Soléna(ソレナ)は、少しだけ変わったメディアです。

ふつうは会社が「メディアを始めます」だなんて言うのであれば、そこに少なからずマネタイズの要素があってしかるべきです。

わかりやすいのは、アクセス(PV)を集めて広告収入を得るようなかたちでしょうか。BtoCであれば読者を集めてECサイトで販売するかもしれないし、BtoBであればホワイトペーパーを置いてリード獲得するかもしれません。

でも、メディアってそういうものだったかな。

こんなことを考えるようになるまでには、いくつかの「できごと」がありました。たくさん悩んで、何度も立ち止まりました。

  • オウンドメディアの制作を請け負いたくなかった
  • もうライターとして文章を書きたくなかった

最終的この2つの理由が、結果としてこのオウンドメディア「Soléna」を生み出す要因になりました。

突き詰めると「文章の価値とは何か?」ということです。

企業がメディアを始めたいという理由のほとんどは、営業に役立つリード獲得か採用をスムーズに進めるための広報の役割です。目の前のキャッシュに困っていない規模の会社であれば、ブランディングとして使うかもしれません。

いずれにしてもそこから感じるのは、企業にとっての利益があるかどうかで「公共性」があるかないかの議論が起こることはほとんどありません。

なぜここで「公共性」なんて単語を持ち出してきたのかというと、メディアの役割というのはPRというか、もっとパブリックな関係性を構築するのが役目だと私が考えているからです。

もっと平たくいえば、思想や概念を届けることで、結果的に世の中がよくなるようにと願うことから生まれるのがメディアなのではないか、ということです。

なので「Solénaメディア」のミッションは、“伝統を通して一人ひとりがアイデンティティを取り戻すこと” だと考えています。

そんなことを考えていたら、自分が書くべき文章は、自分の心が、感性が、喜ぶようなものであるべきなのでは、と思い至るようになりました。

じゃあ、そういったことをまるっと実現できる最良の手段は何だろうと考えた結果が「オウンドメディア」を始めることだった、というわけです。

Soléna(ソレナ)は、少しだけ変わったメディアです。

特に、プロスキルを持ちながら無償で貢献してくれる「プロボノライター」の起用が株式会社としては珍しいと思います。

取材先の方々に謝礼を払うこともなければ、逆に媒体掲載料をいただくこともない。執筆料のお支払いが発生するわけでもなく、反対に駆け出しのライター志望者からスクール/コミュニティの講座料をいただくこともなく研修を提供します。

そしてもちろん、私たちがこのメディアを通して広告掲載を募ったり、リード獲得のためのCTAを設置することもありません。

つまり、価値の循環のなかで一切の「お金」が発生していないんです。

小さなメディアには小さなメディアなりの、小さなお金の動かし方があるかもしれませんが、そうしないことで「純粋な文章」が磨かれるのではと考えました。

(一方で、ライティングを生業とするプロライターへの依頼をしたい場合はどうしようか問題があったりしますが。。)

これってもしかして、会社のなかで「部活」が生まれることと似ているのかなって思います。

オウンドメディアを始めることの最大のメリットは、発信力を手にすることではなく、社内に「編集部」ができあがることで情報感度が磨かれることだと考えています。

伝えたい想いがあって、そのために必要な情報を集めて、取材して、議論して、記事にしていく。それを届けるために読者とコミュニケーションを取り、リアルな反応がフィードバックされてくる。

この営みそのものに大きな価値があり、そのプロセスにおいて自分たちの思想や概念が広がり、それが世の中に必要とされるものであれば価値として社会に貢献していくことになる。

これが、メディアを持つことの最大のメリットであり、理由だと思います。

でも、それを「証明」している会社はまだまだ少ない。だからこそやろうと思った。そういう風に結論づけられるかなといまは考えています。

そして、取材先の選定基準に「伝統」というキーワードを選んだ理由についても少しだけ触れたいと思います。

これはもう、まちがいなく確信をもって言えるのだけれど。

「株式会社和える(aeru)」さんとの出会いが、私を大きくこの方向へと導いてくれました。

出会い、とはちょっと大げさで。

一冊の、株式会社和える(aeru)矢島里佳さんの本を、たまたま書店で手にしたことが始まりでした。

学生時代にはジャーナリストを目指していたという矢島さんの事業は、小売業からプロデュース事業と幅広いのですが、そこに一貫して存在している「志」が私の心を見事に射止めたのです。

メディアを通して、文章を通して、私がこれから伝えていきたいテーマを絞るなら、これはもう「伝統」しかない……!

そう確信したのでした。

これについて詳しくは、こちらの記事で。
株式会社和える-aeru-代表の矢島里佳さんが語る20年後の未来

「この度は、新たなメディアの立ち上げ、おめでとうございます」

立ち上げたばかりの小さなメディアからの取材依頼に対して、こんな素敵な言葉をメールで送ってくださった株式会社和えるさん。本当に本当に感激したこと、一生忘れないと思います。

ということで、こちらの記事もそろそろ終わりが近づいてきました。

まだメディアを始めて1日目なので、記事数も5本とまだまだこれからですが、これからもゆっくりと、ご愛読いただけると嬉しいです。

本日から末長い付き合いになれば、それ以上の幸せはございません。

▼本日がお誕生日の子(記事)たちです。

 

Writer

大崎博之

働き方、生き方のテーマで思想や哲学を追求することに興味があり、これまでに会社員やフリーランス、個人事業から法人設立までさまざまな働き方に自ら挑戦。株式会社ソレナ代表。プライベートでは2児の父でもある。

Editor

編集部

Photographer

鬼頭望

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